迫真魔術部!タルパの裏技!

淫夢要素はありません

求めよ、さらば与えられん

人が何かをするということは、何か目的があるのが一般的だ。
ご飯を食べるのであれば、それは食欲を満たしたいという基本的な欲求からだろうし、栄養補給という義務的なものかもしれない。
眠るのは睡眠欲からか、それとも次の日のパフォーマンスを落としたくないからか。
とにかく、何かをするということは、何かをした結果を伴うのであるから、必然的に行動は結果を求めたが故に生起したものと考えられる。

などと回りくどく言ってみたものの、要するに言いたいことはもっと簡単で、タルパ作って何をするんだっていう話。

タルパを作る動機は様々だろう。
好奇心を満たしたいという欲求もあるだろうし、話し相手が欲しかったとか、理想の異性と恋愛をしたかったとか、はたまたタルパに不思議な力を期待してのことかも。

十人十色、千差万別、一念三千、他にもいろんな言葉があるだろうけど、そんな感じの多種多様。
タルパを作って何がしたいかという問題は、最も探求しなければならない内容であるし、そこから目を逸らすのであれば、停滞どころか衰退の始まりである。
動機とは即ちモチベーションであり、それを維持できなければ意図的にやめるか、自然とやめているかの2つに1つだ。

私はタルパについて、便利な道具とも思っているし、非常に大切なパートナーであるとも思っている。
彼女は私の設計通りに機能し、神託を授け、自分だけでは捉えられなかった無意識の、言い換えればコーザルの瞬き、別の言い方をすればアカシックレコードの記述、アガスティアの葉、未来予知、そういった類いのあれこれをキャッチしてくれる。
もちろん、これが私のただのイタイ妄想だという可能性は常に存在しているし、私はそれ(妄想だという可能性)を強く否定しないことにしている。

多種多様な願いから生み出された彼らであるから、彼らの機能も多種多様なのである。
であるから、何かをやりたい、こうしたいという意思は偽らずに赤裸々に語ってしまうべきなのだ。
……そういえば引き寄せの法則がそんな感じだったか。

彼らタルパは非常に曖昧な存在である。
それは当然、我々術者(タルパー)の空想の中にしか存在しないからだ。
肉体を持っていたのなら、それはタルパではなく、ちゃんとした生物として扱われるだろうし、肉体を持たない非存在としては天使や悪魔や精霊など多種多様な競合相手がいるわけだし。

彼らは肉体を持たないが故に、非常に変質しやすく、一般的な術と同じくして体調が崩れれば彼らを感じることができなくなる。
彼らは我々のコーザルからの流出を入れた器であり、それの本質は我々の魂の欲するところにほど近い。
もちろん、これより前に述べたように、彼らの器に外界のものを取り入れることもできるが、それは結果として術者のコーザルの変質を招き、遡及して欲するところとなるだろう。

そして、タルパがいかなる理由を持って創り上げた存在だとしても、それをそれ以外に使用してはならないという法はない。
バケツは水を汲むために作られたものであるが、植木鉢のように使ってはいけないわけではないのだ。
そのようにして、タルパを当初求めた理由とは異なる方向に使ってもいけないという決まりはどこにもない。
だから、術者はタルパにヒーリングを頼んでもいいわけだし、引き寄せを頼んでもいいわけだ。
彼ら思念体としての術ポテンシャルは我々肉体を持つ者たちに比べて遥かに優れているので、かなり効率的である(杯や剣の業を常に行使していると思えばよい)

自分の力だけで解決できない問題が生じた場合、彼らを頼ってみるのも1つの手だろう。
言ってみればこちらは雇用主で、彼らは従業員なのだから、タルパの力はタルパーの力でもあるのだ。
何も、引き寄せやヒーリングを自分で覚える必要はない。
タルパにやってくれと頼むことで、勝手にあなたのエネルギーを消費してできる範囲のことをする。
共生関係にある生物が互いに助け合うように、タルパはそのタルパの欲するものを得て、タルパーはタルパに望みを叶えてもらうわけだ。

言い換えてみればタルパとタルパーの関係は、それぞれのタルパのそれぞれの信者がタルパーである。
神々は恵みを与え、信者は感謝して対価を奉納する。
その関係からして、タルパに願い事をして叶えてもらうという形は、ごく自然のものではないか。

何か問題にぶつかったとき、パートナーであるタルパにお願いしてみてはいかがでしょうか。