タルパ新分類提言
タルパ新分類提言
タルパは現在3つに分類されるとwikiに定義されている。
・創造型
・邂逅型
・生誕型
まずは上記3つの分類について再度理解を深めて整理したい。
・創造型
基本とされるタルパの型である。
能動的想像、つまり自分の強いイメージによって形作られるという点
そして自分から生まれた存在であるという前提から、自分と強く結び付いているという点
この2点が特徴として挙げられる
元ネタであるチベット密教において、タルパは強い想念により創造されるものであるとされ、輪廻転生の術の前段階で霊的な師匠を得るための術、もしくは自然界から霊的なビジョンを受け取るための術とされる。
そのため、チベット魔法の書で紹介されたタルパや、日本の心霊雑誌で紹介されたタルパなど、黎明期にはタルパは創造型しか存在しなかった。
ここで前提として知っておいてもらいたいのは、タルパの分類はごく最近に創造されたもので、日本のタルパ文化の初期においては以下に紹介する分類は存在しなかった。
・邂逅型
ダイブ、体外離脱、明晰夢などで邂逅(※出会うという意味)したタルパの型である。
基本的には特殊な技術(ダイブ、体外離脱など)が前提となる
単なる夢で出会ったタイプも、タルパー本人が単なる夢だと思いこんでるだけで、夢枕に立つという言葉があるように外的な存在の働きかけで、そのような夢を見ることもある。
何れにせよ、邂逅型は創造型と異なり「自分の中から生まれたものではない」という特徴を持つ。
邂逅型はネットタルパ界隈において、離脱界隈の人であった浮草氏が持ち込んだダイブという概念に関連して誕生した概念である。
・生誕型
上記の2つのどちらかの型のタルパと性交ないしそれに類する手段で、タルパとの間に子供をもうけた際にその子供が分類される型である。
特徴としては、タルパー側が高度な技術を有していることが挙げられる。
タルパと性交するには能動的想像以上の強力なビジョンが必要であるためだ。
しかしながら、これは創造型と何が違うのか筆者としては分類する手段がない。
なぜなら「このタルパBは、私とタルパAとの子である」という設定の創造型タルパは生誕型タルパたりえるのか否かという問いに答えは出ないからだ。
出ないというより、出すべきではないというほうが正確だろうか。
どの場合においても当事者の気持ちを傷付けることになるので、これ以降生誕型については論を避ける。
上記から、創造型と邂逅型は以下の要素を含んでいると分解できる
創造型…能動的、内的
邂逅型…受動的、外的
創造型は能動的にタルパを形作って自分から発生させる
邂逅型は受動的にタルパと出会うことで自分の外の存在を認識する
さて、ここで想像力豊かな読者なら1つ気付くはずである。
「2要素による分類には4種が必要である」
つまり逆説的ではあるが
要素1 要素2
能動的、内的 ・・・創造型
受動的、外的 ・・・邂逅型
受動的、内的 ・・・〇〇型
能動的、外的 ・・・△△型
という分類にならなければ、要素による分類は不完全なのである。
ここで私は、新たに2つの分類を提言する。
受動的、内的 ・・・発生型
能動的、外的 ・・・変遷型
・発生型
今までの分類法を踏襲するなら、無意識的創造型タルパとでもいうべき分類である。
夢女子的な想像をずっとしていたら、いつの間にか想像しなくてもキャラが勝手に話すようになった。
TRPGやMMORPGでなりきりをしていたら、いつの間にかそのキャラが頭の片隅にずっと存在している。
そのような場合、すでに霊的な核が無意識のうちに出来上がっているわけで、創造型のようにコントロール可能な術者本人の強いイメージ力(能動的想像力)が伴わない可能性もある。
この場合、邂逅型と同じくほとんどの場合既オートである。
・変遷型
今までの分類法を踏襲するなら、意識的邂逅型タルパとでもいうべき分類。
タルパではない存在をタルパにする場合に当てはまる分類である。
タルパの定義問題にも触れる形になるが、タルパとは術者と深い繋がりを形成した霊的な存在である。
元よりチベット密教において霊的な師匠とする技法は、西洋魔術師が近代魔術において使用する高位存在、聖守護天使、ハイヤーセルフに酷似する。
そのための技法の1つとして、人工精霊、喚起魔術、サヴァタールなど1度構成した純粋知性体を器とし、高次元の自己の本質を垂迹として化現させる変則的な杯の業がこの分類である。
また霊的な器を作成して創造型タルパを作ろうとしているときに、別の霊的な核を持つ存在が入り込んだ場合もこちらの分類に該当するといえるだろう。